海外も注目するスーパーフード！『のり』の効果効能とは？

おにぎりはもちろん、お寿司にお茶漬けに、あらゆる用途で使われる登場シーンの多いのり。またその種類もおにぎりに使われる焼きのりをはじめ生のり、刻みのり、味付けのりと幅広く、日本人にとってとてもなじみ深い存在です。

そこで今回はスーパーフード『のり』に注目し、その魅力と効果効能についてご紹介してみたいと思います。

のりの特徴

幅広い用途があり日本人の食生活にすっかり定着しているのり。その歴史は奈良時代にさかのぼり、日本で最初の法律『大宝律令』にその記載があると言われています。当時のりは今でいう税金に当たり、貴族のみが口にすることができる高級品であったようです。

その後庶民に一気に広まったのは、のりの養殖が盛んになった江戸時代から。東京の大森を拠点に始まり、それまでの天然のりの生産量の約10倍もの量が流通するようになったことがきっかけでした。それとともに当時の庶民の間で「のり巻き」がファーストフードのように流行し、人々に広くに親しまれるようになっていきました。

こうした江戸時代の一大流行があってのりの種類も消費量も格段に増え、その味のおいしさと用途の広さから、今や日本人にとってもはや欠くことのできない存在となっています。

のりに含まれる注目の栄養素

のりには海草類特有の貴重なミネラル成分であるヨウ素をはじめ、植物性の食品にはほとんど含まれていないと言われているビタミンB12、細胞内外の水分量を調整するカリウム、骨をつくる働きのあるカルシウムなどが多く含まれています。

中でもBカロテンの量は海草類の中でもトップと言われており、この点も注目に値します。

のりに期待できる効果効能

のりに期待できる効果効能は以下の2つです。それでは順番にご覧ください！

活性酸素を除去するため、がん予防や動脈硬化に効果的

のりにはBカロテンの量が非常に多く、その量は海草類でもトップと言われています。そしてBカロテンは抗酸化作用が強く、活性酸素を抑え動脈硬化やがんを抑制する働きがあるだけでなく、皮膚や細胞を正常に保つ働きがあり免疫力アップ、さらに美容やアンチエイジングにもつながります！

逆に不足すると免疫力が低下し風邪をひきやすくなったり脱毛の原因にもなると言われているので、ぜひ意識的に摂取していきたいですね。

慢性疲労の回復

微生物によって生成されるビタミンB12は植物性の食品にはほとんど含まれていることがないため、その意味でものりは貴重です。とくにベジタリアンの方の場合、動物性の食品から摂取ができないためのりで摂る必要があります。不足すると貧血や慢性疲労を引き起こすため、ぜひしっかりと摂取しましょう。

のりのおいしい食べ方

のりは市販の焼き海苔を購入して、火で少しあぶっていただくのがおすすめです。もちろんそのままでもおいしく食べられますが、少し入れるだけでも香ばしくパリッとした食感になり、よりのり本来の風味が増します。

またのりはお醤油との相性もよいですが、オリーブオイルを少し垂らしてみてもおいしくいただけます。ぜひ和洋折衷、それぞれの味を楽しんでみてください。

まとめ

以上今回はのりの効果効能についてご紹介いたしました。日本人にとっておなじみののりは、素朴な味わいで、基本的にどんな和食にも合うところがいいですよね！

ちなみに最近では世界的な和食ブームもあり、海外からののり需要もかなり高まっているようです。これからはおなかが空いたらのり！と決めて、江戸時代のようにファーストフードのように活用していくのも楽しいかも知れませんね。

ぜひそんな優れた自国の海草類に誇りをもち、のりをもっとおいしく積極的に食べていきましょう。