海藻の王様の魅力とは？スーパーフード『わかめ』の効果効能

お味噌汁の具材として日本人にとってポピュラーな存在のわかめ。昔に比べて消費量は少なくなりつつあるようですが、今も昔も日本人にとって貴重なミネラル源であることは言うまでもありません。

そこで今回は私たちにとってなじみの深いスーパーフード、『わかめ』の魅力と効果効能についてご紹介していきたいと思います。

わかめの特徴

わかめはひじきやのりと同様ミネラルやビタミンが豊富に含まれており、日本人にとって欠かせない食材として古くから親しまれてきました。また海草類の中でも体によい栄養素がとくに豊富に含まれているため「海藻の王様」と言われています。

わかめは海草類の中でも歴史が最も古く、縄文遺跡からすでに当時の人々がわかめを食していたことが推測されています。また日本最古の歌集『万葉集』では海藻を「玉藻」と表現し、それを題材にした歌は100首もあると言われており、この頃からすでにわかめなどの海藻類が人々の生活に浸透していたことがわかっています。

わかめの生育地は主に沿岸部で、とくに三陸産のわかめ、瀬戸内海や高知県産のわかめが有名です。

また、わかめは世界的に見ても食用として食べる国は日本と韓国以外にほとんどないため、その意味でも栄養源としてだけでなく、日本独自の食文化を形成している貴重な食材の一つであると言えるでしょう。

わかめに含まれる注目の栄養素

わかめにはこんぶやひじきと同様、海草類に特有のミネラル分のヨウ素がたっぷりと含まれています。また、ぬめり成分で食物繊維の一種であるアルギン酸、さらに血液を凝固させる働きのあるビタミンKも含まれています。

わかめに期待できる効果効能

わかめには以下の3つの効果効能が期待できます。では一つ一つじっくりと見ていきましょう。

甲状腺の健康

わかめにはミネラルがたっぷり含まれていますが、海藻に含まれるミネラルで顕著なのはヨウ素です。

ヨウ素には甲状腺ホルモンの健康を司ってくれる働きがあり、脳の活性化、体温の調整などを行うほか発育を促進したり新陳代謝を促す働きもあります。

ちなみにヨウ素は日本人であればわかめなどの海草類から摂取できますが、世界的には不足しやすい栄養素の一つだと言われています。海の恵み感謝して、自国のスーパーフードをしっかりと摂取していきたいですね！

血糖値を安定させる

わかめのぬめり成分であるアルギン酸は食物繊維の一種で、血糖値を安定させる働きがあると言われています。具体的には急激な血糖値の上昇を抑えたり、血圧やコレステロール値を下げる作用があります。

とくに炭水化物が好きな方や甘いものが好きな方は、日頃からわかめを食べるように心がけると良いでしょう。

整腸作用がある

わかめにはアルギン酸のほかにもフコイダンという水溶性の食物繊維が含まれているため、腸の健康に効果的です。腸は第二の脳とも呼ばれ、健康を担うとても重要な役割を担っているのでわかめはどんな方にもおすすめです。

とくに便秘や下痢に悩んでいる方はわかめを食べることで、腸の状態が整ってくるのでぜひ試してみてください。

わかめのおいしい食べ方

わかめは何といっても、刻んでお味噌汁に入れるのが一番でしょう。

新鮮な生のわかめであればよく洗ってそのまま食べてもおいしいですが、通常手に入るわかめは鮮度のいいものばかりとは限りません。そのため一番スタンダードかつおいしく味わえるの方法がお味噌汁なのです。

味噌の滋味深い味わいとわかめ特有の海藻風味が絡み合い、生でいただくより香り高くおいしくいただけます。

まとめ

以上今回は、日本のスーパーフード『わかめ』の効果効能についてご紹介いたしました。こうして改めてわかめパワーについて検証してみると、日本人は昔から体によいものを自然と取り入れる術に長けていたことがよくわかりますね。

食用としての世界消費はほとんどないわかめは、そういった意味でも日本が誇るべき素晴らしい食材なのです！ ぜひ今夜のおかずにわかめのお味噌汁をつくることから始めてみましょう。